枝見的考察記

社会/地域/経済の出来事を斜めの視点から描きます。

泊まってみて見えてきた神戸の強みと課題

年末年始の帰省ついでに、神戸に一泊した。神戸は関西在住時代から年に数度は遊びに行っていて馴染みの深い街だったが、泊ってみると様々な強みや課題が見えてきたので、記事にしたいと思う。

 

神戸の持つ強み

とにかくオシャレ

神戸はとにかくオシャレだ。元町や居留地、北野のような観光地は勿論のこと、今回宿泊した六甲アイランドやポートアイランドなど、何気ない街でもオシャレにできている。

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六甲アイランドも”オシャレ”

 

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布引ハーブ園も”オシャレ”

 

自然が近い

神戸は海と山が近い。六甲山は古くより避暑地やリゾート地として開発されており、須磨方面には海浜リゾートが集積している。100万都市の中では群を抜いて自然に近い街といえるだろう。

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京阪神大都市圏の一角

神戸は大阪京都と共にGDP世界7位の京阪神大都市圏を構成しており、巨大マーケットにアクセスしやすい利点がある。ビジネスを始めるにしても大阪や京都のネットワークを活用できるので有利と言える。

 

他にも

その他にも都心から20分でアクセスできる神戸空港の存在や、医療産業都市に代表される研究機関の多さ等、神戸はポテンシャルの高い都市であることを実感させられた。

しかし魅力溢れる神戸にもかかわらず神戸の人口は政令市最悪のペースで減少している。神戸は何か問題を抱えているのだろうか?

 

神戸の課題

交通結節点機能の低さ

神戸は鉄道/高速/空路すべての交通アクセスの結節点から外れている。例えば神戸市には山陽本線/東海道本線以外の長距離鉄道系統がない。一方の京都は東海道本線・湖西線・山陰本線・北陸本線・奈良線と各方面に鉄道が伸びている。

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域内交通アクセスの悪さ

さらに神戸市内交通を見た場合、新神戸駅と三ノ宮間が地下鉄のみで結ばれており、西神山手線沿線以外からの新幹線アクセスが非常に悪い。筆者も新神戸から六甲アイランドまで移動するのに、新神戸⇒三ノ宮⇒住吉⇒六甲アイランドと何度も乗り換える必要があり不便だった。コンパクトな街にもかかわらず移動に時間がかかるのは致命的だろう。

少し街が古い

神戸はオシャレだが”港町の先進的な街並み”というよりは”欧風のシックな街”というイメージだ。その他もバブル期から震災復興で作られた2000年前後の街並みが多く、東京や大阪と比べると街並みが古く感じられる。

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三ノ宮駅前には高度経済成長期に建てられたビルが多い

都心がコンパクトでない

神戸は三宮~元町~神戸駅方面と広範囲にオフィスや商業のエリアが広がっており、歩いて移動ができない。範囲内も高度利用されているとは言いづらく、域内の交流が不活性になりやすい。

 

【提言】神戸市はコンパクトシティへの移行を!

課題のうち域間交通は仕様がないとして、ほかの課題は神戸の自助努力で解決できると考える。特に三宮付近の再開発計画を速やかに実行し街を新しくして人の流れを変えれば、域内の交流活動が活発になり、神戸は本来持つポテンシャルを発揮して、以前の輝きを取り戻せると確信している。

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三ノ宮への重点投資を!