久々の投稿です。
Yahoo!地図」を皆さんは使っているだろうか?私は長らく使用していなかったが、同地図アプリに「混雑レーダー」機能が追加されたので、今回は同ツールを利用して都市構造の違いを紐解いていきたい。
今回東京、大阪、名古屋の都心部(同縮尺)における平日昼間の混雑度を比較してた。そこから何が見えてくるだろうか?
東京の混雑マップ
東京の混雑マップを見ると以下の2つのことが分かる。
1.山手線とそこから放射状に伸びる鉄道に混雑が集中
2.都心軸の上野~東京~品川ラインと三大副都心「新宿、渋谷、池袋」が特に混雑
上記2点は同じ原因を共有している。すなわち「鉄道中心の社会に起きる現象」ということだ。東京は「鉄道中心の街」なのだ。
大阪の混雑マップ
大阪の混雑マップからは以下のことが読み取れる。
1.御堂筋線沿線に混雑が集中
2.船場など伝統的な都心地が混雑
3.副都心は天王寺、京橋、新大阪が確認できる
特に注目したいのは2点目だ。東京では山手線沿線が発展しているが、大阪では環状線内側の船場地区が発展しており、環状線沿線ではそこまで発展していないことが分かる。
とはいえ特に混雑している大阪梅田、天王寺、淀屋橋はターミナルであり、東京との規模の差はあれど、大阪も「鉄道中心の街」といえるだろう。
名古屋の混雑マップ
名古屋の混雑マップからは以下のことが読み取れる。
1.東山線沿線に混雑が集中
2.副都心は金山が確認できる
3.全体的に密度が低い
筆者は名古屋は「自動車中心の街」だと思っていたが、この混雑マップを見る限り、そうとは言えないだろう。名駅~栄の都心軸と金山の副都心に分類でき「鉄道中心の街」にみられる特徴が確認できる。
比較してみてどうだっただろうか?
今回混雑マップから都市構造を見ていったが、都市の見方には様々な尺度がある。多面的な視点で確認することで、考察の正確性が増すのではないだろうか?
ちなみに休日は全く異なる傾向を示すので、興味のある方は「Yahoo!地図」で確認してみてください。