早稲田大学ビジネススクールは1次試験合格発表から10日後に2次試験が 行われる。1次試験の小論文と違い2次試験の面接は公式HPに情報が載っているわけではないので、2次試験日までにネット上で情報を収集した。
事前準備
想定問答集を作成
ネット上の「こんな質問を受けた」「これは答えられるようにしたほうが良い」といった情報をもとに想定問答集を作成した。問答集を作るとき心掛けたのは、”答えを考えない”ことである。
考えた問答はアドリブに弱い・・肝心なのは自分の考えが整理できているかどうか
想定問答集をつくるのは、耳触りの良い回答を用意するためではなく、自分の考えや答えを持っているか・整理されているかを確認するためだ。しっかりと考えが整理されていれば、面接時に堂々と自分の言葉で答えることができると筆者は考えた。
試験当日
大教室にて重々しい待機時間
試験開始20分前に試験会場入りし、入室時に出欠確認がおこなわれた。その時点で何分後に呼ばれる予定かが告げられた。私は45分後に呼ばれるとのことだった。
受験生待機室は私語厳禁でひたすら呼ばれるのを待つだけ
これは本当につらかった。ほかの受験生を見渡してもこの期に及んで想定問答集を見返している人は少数で、大半の人はWBSのパンフレットを見ている人か本を読んでいるかだった。私も本を持ってくればよかったと後悔した。
長く苦痛な待ち時間のあと、受験番号が呼ばれ面接室前の待ち椅子に座らされた。
面接は圧迫気味と聞いていたが
入室を促され面接室に入ると全日制グローバルのコースコーディネーターの入山教授と他2名の面接官が座っていた。最初に聞かれたことは”承継予定の会社はどんな会社ですか?”だった。その答えに対して更に質問を重ねてくる、会話形式の面接となった。面接中私個人のことは殆ど聞かれず、承継予定の会社のこと、尊敬している経営者や企業、現在承継予定の会社を経営している父の強みと弱み、等を聞かれた。
大事なのは回答内容じゃない?
正直いってこの質問内容でどうやって合否を判断するんだと思えるものも多かった。後から思うと試験官が見ていたのは回答が良いか悪いかというよりも、ビジネスマンに欠かせない”誠実さ””説得性””論理性””即興力”というものを見ていたと思う。
想定外の質問が来ても数秒で回答を用意し、相手を納得させられるストーリーを作る経営者に求められる能力が試されていたのではないだろうか。