枝見的考察記

社会/地域/経済の出来事を斜めの視点から描きます。

ここにあったら・・)大阪市内で設置してほしい新駅3選

日本第2の都市大阪には、JR・メトロ・私鉄を中心に多くの駅が設けられており、市内であればほとんどの地域で徒歩15分以内に何らかの駅に到達できます。一方で住んでいる身としては「ここに行くのが不便」「新線との乗り換えが不安」など、交通網の良くない部分も見えてきます。

そこで今回は「ここに新駅ができたら便利そう」な場所を独断と偏見で3つ挙げていきたいと思います。

 

①東天満駅(大阪メトロ谷町線)

地図

1つ目は東天満駅(仮)です、名称は設置される東天満交差点付近から引用しました。南森町駅と天満橋駅の間に設置される接続路線のない単独駅となります。駅間は南森町駅-東天満駅で0.6km、東天満駅-天満橋駅で0.9kmです。

駅間 接続路線
南森町駅   堺筋線、JR東西線
東天満駅 0.6km -
天満橋駅 0.9km 京阪本線・中之島線

ここには2点の観点から駅設置が必要と考えます

  1. 都心部にしては駅間が長いこと
  2. 周辺にOAP、造幣局など周辺施設が豊富なこと

1つ目について、大阪メトロでは基本的に1km間隔で駅が設置されていますが、南森町-天満橋間は1.5km離れています。その割に東天満でカーブを曲がるために減速しており、駅間の長さを活かしていないのが現状です

2つ目は、周辺施設の豊富さにあります。OAPにはOAPタワーや帝国ホテル、加えて造幣局や桜ノ宮公会堂・公園など周囲に施設が多くあり、これらのアクセス・賑わいの向上につながると考えます(連動して造幣局官舎の再開発が出来れば最高です)

 

②西本町駅(大阪メトロ中央線)

地図

2つ目は西本町駅です。阿波座駅と本町駅の間に設置され、新設されるなにわ筋線が乗換路線となります。駅間距離は阿波座駅-西本町駅で0.6km、西本町駅-本町駅で0.5kmです。

駅間 接続路線
阿波座駅   千日前線
西本町駅 0.6km なにわ筋線
本町駅 0.5km 四つ橋線、御堂筋線

都心部においては比較的短い駅間の新駅設置ではありますが、ここには関西の新たな大動脈であるなにわ筋線が開業します。

なにわ筋線は京都-新大阪‐梅田-難波-天王寺-関空を結び多くの観光客がこの路線を利用します。一方の中央線も大阪城と海遊館、IR(2030年開業予定)を結び、これまた多くの観光客が利用する路線です。荷物を持った土地に明るくない外国人に「いったん地上にでて500m離れた別の駅まで移動しろ」というのは酷で是非乗り換え導線の改善を期待したいです。

また駅間の短さについても、東京の新宿-新宿三丁目(0.3km)や神谷町から0.5kmの地点に虎ノ門ヒルズ駅を新駅開業していることから、充分実現可能な範囲と考えます。

 

③なんばバークス サウス駅(南海なにわ筋線)

地図

3つ目はなんばパークス サウス駅です。名称は今年開業したなんばパークス サウスから引用しました。新線の南海なにわ筋線新難波駅と新今宮駅に設置され、駅間距離は目測で新難波-なんばパークス サウスで0.9km、なんばパークス サウス-新今宮で0.9kmです。

駅間 接続路線
新難波駅   メトロ、近鉄、南海、JR、阪神
なんばパークス サウス駅 0.9km -
新今宮駅 0.9km  メトロ、南海、JR、阪堺

「まだ開業もしていない路線に新駅かよ」と思われるかもしれません。

本駅設置の一番の意図はクボタ本社の再開発促進です。なんばパークスは開発着手から20年以上が経過しており既に多くの工区が竣工済みですが、唯一何も音沙汰がないのがクボタの工区になります。

ただクボタの工区はなんばパークス サウスの更に南に所在し、現状では商業やオフィスの需要が乏しいエリアになります。そのため新駅を設置し需要の喚起を図ることで、開発を促進することが重要であると思料します。

2023年に開業したなんばパークス サウス (南海HPより)