枝見的考察記

社会/地域/経済の出来事を斜めの視点から描きます。

東大阪のイオン跡地には何ができるの?【モノレール新駅/商業施設】

イオン東大阪店(東大阪市荒本北)が2021年3月に閉店した。2003年にカルフール東大阪店として開業して以来18年の歴史に幕をおろした格好だ。

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カルフール時代の写真

特徴的なエスカレーターが話題に

カルフールが出店した2003年当時、物珍しいオートウォークが話題となった。重い荷物を持ったままフロアを移動できる斬新さがあり、一度に多くのものを購入する欧州の購買習慣にならった構造だ。

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当時小学生の自分にとってはアトラクションでした

なぜ閉店?

閉店が決まったイオン東大阪店だが、決して売り上げ低迷や顧客離れによって閉店に追い込まれたわけではない。実は同地は府有地で、イオンは2023年までの定期借地契約を結んだうえで出店している。つまり契約満了時には更地に戻したうえで返却しなければならないので、閉店するのは既定路線だった。

 

 

 

跡地にはモノレールの新駅が・・

更地になった土地には、延伸してくるモノレールの新駅ができる予定だ。完成すれば荒本エリアは近鉄けいはんな線/メトロ中央線とモノレールの乗換駅となり交通結節点としての拠点性向上が期待される。

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大阪モノレール荒本駅のイメージ図

新たな商業施設も?

しかし駅はイオン跡地全体に作られるわけではない。大阪府の都市計画案を見る限り駅はイオン跡地の一角のみに建設され、ロータリー整備を含めても跡地の半分も使用されないのではないだろうか。

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では残りの土地はどう活用されるのか?東大阪市のホームページで公開されている”市民からの意見箱”に対しての回答を見る限り、市としては新たな商業施設を誘致するようだ。

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東大阪市ホームページより

”新都心”に相応しい高度利用を期待したい

実は荒本駅周辺は”東大阪新都心整備計画”にのっとり開発されてきた。市役所移転や府立中央図書館整備などはその一環として実現したが、それ以外は寂しい状態なのが実情だ。モノレール延伸も併せて拠点性を一気に高められるような再開発を期待したい。

仮にイオン跡地の半分の敷地が残った場合、敷地面積は10,000㎡を超えるので大規模な再開発も夢ではないと思う。

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新都心の発展を祈って