以前セ・リーグの優勝ラインを比較した記事で、ヤクルトが-0.5G差で優勝する可能性があると書いた。
これは阪神とヤクルトの引分け数の差異によるもので、9回で打ち切られる本年度ならではの珍現象だ。
では阪神はヤクルトに何G差つけると優勝できるのか?本記事では両チームの最終引分け数に応じて、必要G差数がどう変化していくのかをまとめた。
勝越し数と引分け数の関係
勝率は((143-引分数+勝越し数)/2)/(143-引分数)で、勝越し状態においては引分け数が増えると勝率が上がる。(負越し時は逆)
一方G差は勝越し数/2であることから引分け数が寄与しておらず、これがG差アベコベの優勝が発生する可能性を生み出している。
何G差つける必要が?
では具体的に阪神は優勝するためにヤクルトと何G差つける必要があるのか?今回はヤクルトの最終勝越し数が21/22の場合と25/26の場合の2パターンで検討した。
勝越し21/22(残試合勝率50%)の場合
この場合ではヤクルトに対して1-1.5G差をつける必要があることがわかる。
現状ゲーム差を加味すると2-2.5Gといったところ。
勝越し25/26の場合
このケースは阪神にとってさらに厳しい。
ヤクルトに対して2-2.5G差をつける必要があり、現状のゲーム差を加味すると3-3.5G差にもなる。
直接対決がカギ
このように阪神はヤクルトと見かけ以上に優勝ラインが離れており、直接対決でいかに勝利できるかがカギとなってくる。
残り直接対決を出来れば4勝1敗、最低でも3勝2敗で行かなければ阪神の優勝はかなり遠のいてしまうだろう。