枝見的考察記

社会/地域/経済の出来事を斜めの視点から描きます。

大阪都心6区は東京都心部と比較できるか?

8月のコロナ感染者数が一入増加していた時、大阪府知事の吉村知事は「全重症病床使用率50%(現在31.8%)超えれば、大阪・都心の動きを止めます。」と危機感を持っていて発信していた。

 


結果的には幸い新規感染者数は減少に転じ、胸をなでおろすことができた。

ところでこの時、「大阪の都心って具体的にどこ?」と疑問に感じた人も一定数いたようだ。

 

 

大阪は都心6区が一般的?

大阪都心は【北区・中央区・天王寺区・浪速区・西区・福島区】の6区を都心扱いするのが一般的だそうだ。これらの6区は人口増加率や昼間人口比率を見ると確かに似た傾向を示している。

 

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都心回帰の現象が確認できる

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昼間人口比率も高く、多くの都市機能が集積していることが分かる

東京と比較すると?

この大阪都心6区を東京の都心6区(千代田区・中央区・港区・渋谷区・新宿区・文京区)と比較するとどうだろうか?昼間人口比率を用いて検証してみる。

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都心5区は昼間人口比率200%越え(※色分けが異なるので注意)

東京都心3区=大阪都心2区?

これを見ると東京の都心3区(千代田・中央・港)に相当するのは大阪都心2区(北・中央)のようだ。

東京都心8区=大阪都心6区?

本題の大阪都心6区に対して東京では何区が相当するだろうか?昼間人口比率だけで評価した場合、東京都心6区+豊島区・台東区の8区が比較対象として妥当ではないかと考える。

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上記定義下で、両都市都心部の人口・面積を比較すると約3倍の差がある。これは東京都市圏と大阪都市圏(都市雇用圏人口3500万vs1200万)、東京特別区と大阪市(昼間人口1200万人vs350万人)の比較を通じて確認できる規模差と相違ない。

 

 

 

まとめ

・東京都心3区に対応するエリアは北区と中央区

・東京都心8区に対応するエリアは大阪都心6区

・東京と大阪ではおおよそ3倍の都市規模差が存在する。